蜘蛛をモチーフにしたキャラクター

古今東西、蜘蛛をモチーフとしたキャラクターを列挙していく備忘録。
マンガ・アニメ・ゲーム・小説・映画・特撮 等ジャンルを問わず。
また、人型か否かやサイズも問わない。
原則的に、名前の有るキャラクターだけを対象とする。
このために積極的に探したりはしない。思い出したり、見かけた物を追加していく形式とする。
公式情報に乏しく、個人サイトから説明を引用するような場合は、引用元を明確にすること。
引用元への敬意を忘れずに。

凡例
名前/形態/出典/主な原作者/媒体/性質(造網or徘徊)
○説明
※備考・所感
ラクネー/人間 後 蜘蛛/ギリシャ神話/−/−/造網
○元は機織りの女性。アテナと織り物の勝負を行い、後に蜘蛛に転生させられる。
シェロブ/巨獣/指輪物語/J・R・R・トールキン/小説/造網
○洞窟に住む巨大な蜘蛛。
※指輪物語は、中学生の頃に図書室に有ったものを、一巻の途中で諦めたなあ。
もちろん実写映画版も観ていない。なので彼女については全然知らない。
シェロブの名は”魔王物語物語”の地底大空洞で遭遇したShelobが初見。
仮面ライダーレンゲル/強化服/仮面ライダーブレイド/石ノ森章太郎/特撮TVドラマ/徘徊?
※レンゲルのマスクデザインは秀逸。額へクローバー形に配置された赤い点が
 蜘蛛の目にも見えるという、二重の意味付けになっている点は特に感動的。
 逆に言えば、クローバーとの融合が有ったからこそ成功したデザインとも考えられ、
 蜘蛛単体モチーフでのヒーロー造形が難しいことを示唆されているのかもしれない。
 武器が杖というのも珍しい感じで好き。

 スパイダー・タランチュラアンデッドのデザインも好き。
 歩脚丸出し、スッキリ小さくまとめる気はありません、という大胆さがいい。
 これも逆説的な話で、蜘蛛の特徴である歩脚を怪人のデザインにすっきりと
 取り込むことがいかに難しいのか、ということが窺い知れる。
 かと言って、スパイダーオルフェノクの様に歩脚を廃してしまう大胆さは好ましくない。
 あっちは放送時、蜘蛛とは思いもしなかった。クラゲかなんかかと。

 しかし、よく思い返すと、レンゲルが活躍していたであろう期間の放送はほとんど
 寝過ごしていて、観ていない。彼がどういう戦い方をするのか、知らない。
 いずれ、ビデオレンタルして確認しておこう。
マルコス/改造人間/テラフォーマーズ/貴家悠橘賢一/マンガ/徘徊
○アシダカグモの能力を発揮することが出来る、改造人間。
※彼の所持する武器の名称”アラクネバスター”。
 機織りの女性から武器を名付けしたとき、マルコスはどんな気持ちだったんだろう。
 それだけ、こういった命名に使える様な、神話級の蜘蛛が少ないという事なんだよな。
 まあ、節足動物の類は似たようなものか。神話のカブトムシとか、思いつかんし。
ボスパイダー/機械/ロックマンX/CAPCOM/ゲーム/造網
○大型メカニロイド。あみだくじ状に網を張り、体当たり攻撃を仕掛けてくる。
※イレハンでの弱体化はなんだったんでしょうか。 
 イレハンのシグマパレス1、後半辺りから道中の背景にクモの巣状のオブジェクトが
 現れる様になった。気づいた時は思わずにやりとしてしまったものです。
ウェブ・スパイダス/人型機械/ロックマンX4/CAPCOM/ゲーム/造網
※蜘蛛の脚は細い。しかし、レプリロイドならば紡錘形で太いロックマンの脚を
 持たざるを得ない。(クワンガーという例外は居るが)
 この子のデザインは絶妙なバランスで成り立っていると感心する。
委員長の魔女(パトリシア)/巨獣/魔法少女まどか☆マギカ/Magica Quartet/TVアニメ/造網
※セーラー服のスカートからスラリと伸びる生あ、、、腕?!
 彼女は造網性のようだけど、どちらかと言うとマミさんの方が網造ってた。
仰岐/巨獣/ケルベロス/フクイタクミ/マンガ/造網・徘徊
○東要高校から続く隠し通路の先に封じられていた、八体の崩の一つ。

 古代、山の神として畏れられ、捧げられた生贄を弄ぶ残虐性を有す。
 10m余りの巨体に見合った極太の糸の他、吊り下げられた者が
 自重で切断されてしまう程極細で硬い糸、直接網状に成形して放出
 される糸など、多彩な糸を操る。
 狭角からは消化液と麻痺毒を放出可能。
 窮地に有っては脱皮することによって敵の目をくらます。
 触肢の先端は人間の掌の様になっており、獲物を平手で打つ、掴む、
 神を気取って合掌する、獲物に糸をかけると言った動作が可能。
※The 蜘蛛怪獣。
 糸で獲物を囲い込む造網性と、その中で獲物を追い立てる徘徊性を
 併せ持っているのも面白い。
 仰岐のエピソードは、フクイ先生の猛るリビドーが遺憾なく発揮された変態作。
ケルベロス 4 (少年チャンピオン・コミックス)
巻島裕介/人間/弱虫ペダル/渡辺航/マンガ/徘徊
○元総北高校三年生。長い手脚を活かした変則的なフォームで登る、
 頂上の蜘蛛(ピークスパイダー)の異名を持つエースクライマー。
※寡黙(というか口下手)で、偉ぶらなくて、しかし意固地で、
 その意地を通すための努力を怠らない。巻ちゃん好き。
風待将監/人間(忍者)/甲賀忍法帖/山田風太郎/小説/造網
※そう言えば、原作小説を読んだことが無かった。
 バジリスクの方でも軽視していたキャラクターだったので、よく覚えていない。
不明/擬人/妖虫奇談/忌木一郎/マンガ/徘徊
○獲物を探してさまよう少年。その正体は、数億年の歴史の中で劇的な進化を遂げ、
 高い知性、人間大の体、そして人間に擬態する能力を身につけた蜘蛛であった。
 同様に進化を遂げた人型昆虫を糧として生きている。

 掲載誌:別冊少年チャンピオン 創刊号('12年 7月号)
※この記事は言うなれば、この作品(と次の肉蝕紳士)の記憶を残したいが為に
 始めたようなもの。忌木先生の今後のご活躍を期待しています。
 週刊 '13 27号の”標本妖姫”も、蜘蛛こそ登場しないが素晴らしい。
 女性の描写に丸みが加わって、実に魅力が増してきた。
天宮理奈 & ヤツメ/魔法少女/肉蝕紳士/忌木一郎/マンガ/造網

○天宮理奈はごく普通の女子生徒。おそらく高校生。
 何らかの理由(弓道部の自主練と推測される)で
 下校時間後まで校内に残っていたため、教師に
 擬態していたハエ人間を目撃してしまう。
 目撃者隠滅のために追撃を仕掛けるハエ人間。
 抗いきれない捕食者の暴力に、なおも抵抗する
 意志を貫き、戦う為に死ぬことを決意する。
 別冊少年チャンピオン '13年1月号掲載。
※久しぶりに読み返してみたが、素晴らしい。
 この時点で、女の子の描写が既にかなりの
 レベルアップを遂げている。
 特に脚の描き方にフェチズムを感じる。
 フクイ先生を彷彿させるリョナ描写にも恐れ入る。
 そしてこのコスチュームデザインである。
 顔面に施された六つの目のメイクが、自前の二つと合わせて八つ目となっている。
 また、バッテンの髪飾りが変化して、二本の触肢を形作っている。
 この二点が頭部の蜘蛛らしさを現している。これ以上足すとうるさくなる、
 絶妙なラインなのだろう。
 要所要所にあしらわれたフリルの様な意匠は、このコスチュームが
 蜘蛛の”糸”によって形作られている事を示している。
 肋骨を覆う八本の歩脚、胸元飾りはよく見ればヤツメの腹部である。
 これだけの蜘蛛らしさを各所に配しながら、グロテスクさが無い事に感心する。
 むしろ、全体のデザインは実に少女戦士らしい。
 逃げたハエ人間を追撃するため、さらに弓道フォームに変身するのだが、弓の
 構成要素として外せない弦は一種の糸と言え、蜘蛛の戦士の武器として的確である。
 ”少女を蜘蛛と融合させ、戦う”という骨子を徹底的に作りこんだ一話。
 称賛に値する。
黒谷ヤマメ/妖怪/東方地霊殿/上海アリス幻樂団/ゲーム/造網?
※実にクモクモしくないデザインにおののく。
 でもZUN氏のデザインでそれは、今に始まったことではないか。
 河城にとりとか、未だにカッパとは思えない。
 弾幕の方も、あんまり蜘蛛っぽくないかも。一面ボスだから、凝った形状に
 しづらい制約があるんだろうなあ。
闇生物ダチュラー(ジロウ)/怪人/超光戦士シャンゼリオン/八手三郎/特撮TVドラマ/造網
○”第6話 ごめんね、ジロウ” に登場したダークザイド。
 人間形態はエスニック風の衣装に身を包んだ女性。
 その姿で露天を開き、自作のマグカップを販売する。
 このマグカップで飲料を摂取した人間はトランス状態に陥り、甘いものを求めて
 行動するようになる。
 食べることに夢中になっている隙に犠牲者を捕獲、ラームを吸い取っている。