読んだマンガ

新刊ばかり読んでないで、積ん読状態を消化せねば。

やっとKindle版が出た。なぜに紙版から一ヶ月も空いたのだろうか。

最初のエピソードはまさかの、賑やかし要因と思われていた井上がメイン。
彼の持つ競技クイズ者としての自覚やプライド、仲間意識をフィーチャーがされる。
井上とのいさかいを機に、越山君も自分を内省するチャンスを得て、結果として二人の
ユウジョウが新たになる、素晴らしい青春の一幕。
これ、二人がユウジョウを深める夜の公園のシーン自体は、物理的な時間が短いのが良い。
井上は自分の在り方を明確な物にし、それを端的な言葉で語り、越山君はそれを汲む。
お互いが深く考えてきたからこそ、これだけで伝わるんだよな。

さて、いよいよ始まったスクエア予選。これまでの例会や練習試合などとは規模が違う。
往年のバラエティー番組やら高校生クイズやらを混ぜた様な雰囲気で、祭り感が強い。
全国放送がTVではなくニコ生的動画配信、というのは現代的だなあ。

第1Rステップ1、「多当マイノリティダービー」。
面白い。
初見では運ゲーにしか見えないし、実際運要素も強いんだろうけれど、回答の候補同士の
間でも正解になり得る確率が異なる以上、サイコロ博打とは違うんだよね。
最も正解になり易い回答を推察して、上限数にかからない短時間に決断する思考力は必須。
また、「自然数」の様な誰でも知ってる物はさておき、アイドルのリリース曲などを
見ると、やはり知識が要求される問題こそが主軸と思われる。
とは言え、スライダーまで含めて「時の運」と「度胸」を試すラウンドかな、という印象。


この巻は、キャラの掘り下げの側面が強い気がする。
ほとんど紙面に登場していないファリンに、存在感が与えられた。
また、泰然としていてマイ・ウェイで万能感有るセンシがケルピーの件で失敗し、
仲間と歩み寄るきっかけを得た事は、今後の展開に大きく影響することでしょう。

今回もマルシルが可愛いなあと思いました。