読んだマンガ
- 作者: 鮭夫
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2014/09/13
- メディア: コミック
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一巻のamazonレビューで言及されていたが、オノマトペが一々デザインチックで素敵。
動きを表す効果線なんかと合体させるケースなんかは、特にセンスを感じる。
二巻一話目、鳶田さんの羽ばたきに合わせた「ツバサァッ」などは、白眉である。
第ニ巻で、特に好きなエピソードは第10話。
この世界、皆が突飛な肉体変化をするために、各個人の独自の変化に対して、寛容に感じる。
そんな空気感のおかげか、乳のサイズのような一般的な話題に対しても、ナイーブな話題では
ありつつも、現実世界よりは比較的話題に挙げやすいようだ。
また、突然教室で鼻血を吹き出して倒れる女性など、軽くドン引きされそうなものだが、
これも笑って流されるくらい寛容。
そんな優しい世界でも、二林君の男気がなければ、あわや刑事事件となっていた多部さんの
個性は、危険として認識されるものだった。結局、二林君の決死行のおかげで多部さんの
危険性がなんとなく受け入れられちゃったのは、ちょっと甘いような気もするけれど。
どこまでも優しい世界ではないことを示したのが、この話の重要なところ。
いや、ううん、俺にはとても文章化できないくらい、色んな要素が上手に絡み合っていて、
本当に好きだなあ、第10話。