読んだマンガ

Q.E.D.がいつの間にか、三年生に進級していた。
第一話は、初心に帰ってか、比較的オーソドックスな殺人物のミステリ。
燈馬君のヒントのおかげで、犯人の予測は比較的簡単であった。
謎解きよりも、犯人の心情を想う事を楽しむ一作だった。

第二話はまた、壮大というべきか。人間であり、宇宙であり、科学であり。スケール感大きい。
傍から見れば怪しい新興宗教でしか無い立神だが、彼は本気で神の国のような物を信じていたし、
人を救うことを自らの使命としていて、実際多くの者が救われていた。
その行動力とカリスマ性は、架神恭介の解釈を通してみたイエスと近しい物を感じる。


C.M.B.の方は、「プラクルアン」と「自白」の後味悪さが珍しい。
自らの利益のため、明確な悪意を持たずしながら、自分を正当化し、他人の平和を脅かせる。
人間の持つそういった、じんわりとした邪悪さがにじみ出ている。