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藤子・F・不二雄大全集 大長編ドラえもん (1)

藤子・F・不二雄大全集 大長編ドラえもん (1)

ネットのまとめ記事?的なやつで、映画ドラえもんを語る系のものを見かけ、触発された。
最初は近所の精文館に買いに行ったのだが、中々このサイズの本は在庫が無いらしい。
残念ながら、amazonで購入。

いやはや、さすがはF先生と言うか、本当に昭和の巨匠は偉大だよね。
童心を忘れぬ想像力と、進行の塩梅を間違えない大人のバランス感覚を併せ持っている。
ああ、いや、こんな風に評すると、かえってチープになりかねないので控えよう。
ともかく、ドラえもんは素晴らしいということ。

大体のストーリーは忘れていたので、むしろ初心で楽しめた。嬉しい。


「恐竜」、「宇宙開拓史」はシンプル・スタンダード・直球な印象が濃く、よくも悪くも
フックが強くないので、すんなり読める。
まさしく、いつものドラえもんがそのまま長尺になった感じ。
「大魔境」に入ると危険な香りが途端に強まってきて、同時にワクワク感も倍増す。
「恐竜」は、かつてこの地球に存在したはずの生き物で、いわば至極当然の世界設定。
「コーヤコーヤ」は地球人の観測が及ばない程はるか遠くの世界のことで、”さもありなん”
とでも言おうか、確認できない世界のことだから、どうとでもなる舞台。
しかしワンコの国はこの地球の中の未発見の魔境。我々の済む世界の一部が、我々の物では
無く他の進化の系統に支配されていた、という違和感。この属性の違いが、「大魔境」に
感じる危険度を後押ししていると思う。

約束の五人の登場は、現代の感覚からすれば幾分シンプルなギミックでありながら、
不覚にもときめいた。ここに至る魅せ方、構成の取り方が美しいんだろうなあ。

随時、続きのの作品を読んで行きたいと思う。