新刊など

ニンジャスレイヤー (4) ?アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ? (カドカワコミックス・エース)

ニンジャスレイヤー (4) ?アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ? (カドカワコミックス・エース)

まさかの、前回のあらすじにてニンジャスレイヤー=サン死亡。
本編の登場ページ数も実際少ない。

謎のニューヒーロー、ヤクザ天狗=サン。
下っ端とは言え、ソウカイニンジャを圧倒的に屠ってみせた実力。
しかしそれはインダストリィによる肉体強化と、奇襲やアイサツキャンセルによる
先手必勝によってかろうじて得ていた、綱渡りの勝利であった。
ジロ・サブロ戦で見せた通り、一度反撃を許すと容易には立て直せない脆さが有る。
この微妙な強さの立ち位置は、No.2のライバルキャラとして、意外と王道めいている。
ビジュアル的に見て、彼はクローンヤクザのオリジナルなのではなかろうか。


あと、かもめ☆チャンスをボチボチと読み進めている。
今この辺。

群馬レース編付近から、レース描写の比率が増えてきた気がする。
登場人物の心情の掘り下げは、弾吉の覚悟と女性陣の更科さんへの想いが強調されたくらい。
スポンサーの関連で、勇二郎と半田氏の確執やらなんやら有るかと思ったけれど、
肩透かしを感じるくらい、あっさりと流されてしまった。
老獪なる怪物、半田氏だが、比較的便利な舞台装置に成り下がってしまった印象。

その分、レースの駆け引きの描写が極めて秀逸。
特に集団のコントロールに関するクダリは、非常に理解しやすい。
作者の力量を改めて思い知る。