2015 別冊少年チャンピオン5月号 後半

・少年Y
理不尽に巻き込まれた異常事態から逃げ出したことが、罪なのだろうか。
スイッチを切り替えれば助けることが出来た久美子を、見殺しにしたことが罪なのか。
どうも違う気がする。久美子を助けるには、ディーラーを殺さなくてはならないのだから。
ディーラーは、自分が”選択をする者”に選ばれなかったことを恨み、選ばれたユズルを妬み、
しかしその感情を露わにすることが、みっともないことと自覚しているのだろう。
だから、久美子の死を大義名分にして、狂おしい憤りをユズルにぶつけたのだろう。

ああ、でもあの場にユズルが居なければ、選択ゲームの性質も違ったものになっていて、
ディーラーも久美子も助かる道があったのかもしれない。
と思うと、怒りがユズルに向かう正当性も無くはないのか?

・ベスケ・デス・ケベス
このデッサンモデルの男性は、衣装がランニングシャツにブーメランビキニである時点で
もっと不審感を抱くべき。

ルノアール兄弟原作のアニメがNHKで放送中だとか。
NHKのアニメって、昔からちょっとマニアックな印象があるので、意外とハマるのかな?

・ゲスとケラ
ま、まさか稲山先生の新作が拝見できるだなんて、、、、
で、なんだったのこれ?良くも悪くも、相変わらずの稲山ワールドだったな、という印象。
タイトルは”ぐりとぐら”をインスパイアしているのだろうか。
絵本的というか童話的というか、そういう世界観をやりたい感じは伝わって来るんだけど、
いかんせん、とっ散らかってる。微妙に説得力の足りない展開に、精神がぐらつく。

未だに空腹の擬音は「ぐきゅう」なんですね。

・セトウツミ
たまにこういうアウトローなのぶっ込んでくるよね。
河原林のおっさんが、引き際を弁えてくれていて良かった。
これがもう少し下っ端の、後先考えないチンピラが相手だったら、逆ギレの強行手段で
暴力沙汰に及んだだろう。そう考えると、内海の行動も中々リスキーだ。