買ってみた

ろんぐらいだぁす!: 1 (REXコミックス)

ろんぐらいだぁす!: 1 (REXコミックス)

ろんぐらいだぁす!(2) (IDコミックス REXコミックス)

ろんぐらいだぁす!(2) (IDコミックス REXコミックス)

ろんぐらいだぁす

うんまあ、期待を裏切らない程度に安定して面白かった。
主人公の女の子が、なんやかんや言いながらも決してマイナス感情を露わにせず、
楽しさは全面的に、苦しいことも肯定的に受け止める性格で、清々しい。
周囲のキャラクターも善人揃いで、ストレスフリー。
自転車の楽しい側面と並行して、坂の苦しさ、ハンガーノック、塩分不足、
そしてパンク等、実力と準備不足で陥るトラブルも描いているのが好印象。

まあパンク修理のクダリは若干、現実離れしている感があるけれど。タイヤレバーを
初めて見る顔してるのに、手探りで(失敗するけど)交換出来ちゃうのはご都合だなあ。
この子に、知識の無いままタイヤをはめ込むだけの腕力が有るとは、とても思えない。
それを裏付けるドジっ子描写を繰り返しているだけに、なおさら。

好印象と言えば、72ページのカット。
シートポストの出代の短さに、リアル志向なこだわりを感じた。


あとはやはり、独特の絵柄に馴染めないのは難だった。
この絵で、暗喩と直喩とに関わらずお色気シーンを挟まれると戸惑う。
「そういうの、結構です」と冷ややかな気持ちになる。

三年生組が揃って痛ジャージなのも、飲み込みづらい要因かも。
三人ともガチオタで、それを匂わす描写がさり気なく散りばめられていれば違和感無いのに。
ここの不整合が気になって、気が散るんだよな。
黒髪の三年生の方は、スペシャルサンクスとして名前が挙がっているチームの物のようで、
つまりは彼らに敬意を表して、レプリカジャージを着せているんだと思う。
だが、そのチームをよく知らない人からすると、ノイズにしか感じないんだよな。
タイバニヒーローのスポンサーロゴのようなものと思って、気に留めないのが吉だろうか。

面白いんだけど、続刊は買わないかな。