読んだ本
- 作者: 鬼虫兵庫,架神恭介,地本草子,大空広
- 出版社/メーカー: 旅の道文庫
- 発売日: 2013/09/09
- メディア: Kindle版
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ダンゲロスのスピンオフかと思いきや、展開されるのは架神さんの考える
モヒカンザコ論ばかりであった。しかしこれが、意外とよく考えられているというか。
199X年、あんな如何にも悪党でーす、と言った出で立ちのモヒカン達が、崩壊後の
世界に突如として現れるとすると、いささか不自然。
となれば、世界が滅んだ後の活動を夢見て研鑽を積んでいるモヒカンザコ集団が、
核戦争の起こる前から存在していると考えた方が、道理である。
そんな夢見るモヒカンザコ達のリアルに迫った、怪作であった。
本書はオムニバスであり、他に3作掲載されている。
ゲラゲラ笑いながら読めたダンゲロスと異なり、他の作品はシリアスめいていた。
後半の2作品はいづれもハードボイルド。
方やリアルテイスト、方やSFテイストと毛色が異なりつつも、どちらも読ませてくれる。
最初に収められていた学園ホラー物?だけは、ちょっと低評価せざるを得ない。
文章が回りくどくて、その割に説明不足な感が否めなかった。
というか内容以前に、書いた文章を読み直して校正くらいして欲しい。
一つの文章中に同一の主語が二回登場した時は、目を疑ったものだよ。