読んだマンガ
- 作者: 杉元 伶一,加藤 伸吉
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2013/11/01
- メディア: Kindle版
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国民クイズ。
大昔、兄が買ってきた上巻だけ読んで、それっきりだったもの。
たまたまKindle化しているのを発見したので、買ってみた。
上下巻が各400P超の作品を手軽に読めるのは、本当に電子書籍時代さま様である。
この作品は、すごい。エネルギーが膨大である。それでいて読み疲れない、良いバランス感。
作画担当の加藤先生は、美大卒かなにかだろうか。
リアリティの有る絵柄もさることながら、アーティスティックな扉絵は見事。
結末は、ちょっと感想が難しい。雑に読むと打ち切りエンドに見えてしまうのだが。
さりとて、きっと原作者の大衆観はストレートに表現されているのだろう。
結局、K井K一が国民クイズに参戦した理由は不明なままか?
最後の面会の時に、娘に語って聞かせたのは、嘘のエピソードだろう。
恐らく二度と会えない父親のことを、未練に思って欲しくなくて、敢えて軽蔑されるための嘘。