最近読んだ漫画

ヤング・ブラックジャック

本屋で、さわりの部分だけ読める小冊子が有り、面白そうだったのでKindleで購入。
本屋で知ってamazonで買うことの罪悪感は無くはないのだが、やむ無し。

あまり過度の期待はしていなかったのだが、非常に面白かった。
1巻を読み終えるや、残りの既刊をまとめ買いしてしまった。この辺も電子書籍の便利さだな。

大熊ゆうごと言えば「真々田さん」しか知らず、あれは随分淡白な印象だったのだが、
それに比べると、このヤングブラックジャックは劇的に画力が上達して見える。
男子達の美しすぎる裸体や、藪先生の総受け必至な赤面っぷりなど、ちょっとばかり
BLらしい雰囲気に傾倒し過ぎているのが気になるけれど。
とは言え、女性キャラも魅力的である。特に5〜6巻のホア女医がエロい。
画面にあの乳が映るたびに、ついつい「デカい」と呟いてしまうほどに。

スターシステムなキャスティングの他、コマ割りや絵柄や書き文字にも手塚テイストが散見され、
原作リスペクトを強く感じるのもこの作品の魅力だろうか。
影響されて、読んだことの無かった「七色いんこ」に興味を持って、電子版を購入してしまった。

衝撃的だった、ドクターキリコの過去の姿だが、さもありなんとも言える。
後に安楽死専門医という極端な存在になるための原材料としては、このくらい有能で
ポジティブでエネルギッシュな方が、説得力が有る。
とはいえ、やはり大胆なキャラクター造形。それを受け入れられるのは、原作の懐の深さ故か。