施川ユウキ作品を、読む
読んでいなかった、↓の辺りの過去作品を、kindleにて読了。
- 作者: 施川ユウキ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2008/10/08
- メディア: コミック
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- 作者: 施川ユウキ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: コミック
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もずく、ウォーキング! (1) (ヤングチャンピオンコミックス)
- 作者: 施川ユウキ
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2006/04/07
- メディア: コミック
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これらの作品、出た当初は「けっ、施川ユウキともあろう人がほのぼのファミリー向けかよ」
などと、読みもしないうちから斜に構えてしまっていた。何しろスペースの問題が有るから、
一度食わず嫌いをすると、紙の本では買って読んでみようという気には中々なれない。
ということで、Kindle版で手を出してみた。
うん、読まず嫌い良くない。いずれも良作であった。
特に12月生まれの少年が気に入った。これは、一種の哲学入門書ではあるまいか。
少年期のふとした、世間からすると他愛がなく見えるのに、そのときの本人にとっては真剣な、
そして実益的には発展性の無い思考。
これを存在感を持って描いている作品を、哲学書と言わずしてなんと言おうか。
3作品通して見ると、施川先生の女性の好みがクッキリと浮き出ている感がある。
チボにそろ、葵にしろ、ネ子にしろ、ちょっと天然気味かつ積極性と行動力の有る女の子が
ヒロインポジションに付いている。
中でも”もずく、ウォーキング!”については、ヒロインと結ばれる未来が限りなく薄いことが
最終回で示唆されていて、ラブコメ的視点で見ると切なさがある。