叛逆の物語 また雑感を

まどか☆マギカ熱、冷めやらない。
流石に一ヶ月間に10回も観に行って、他の娯楽を押しやり過ぎたので
もう劇場には行かないけれど(特典配布も終了したし)。
今も暇さえ有れば新編の内容を反芻している。

さて新たな雑感。
今回もネタバレには全く配慮していません。

・序盤のほむら、転入時の自己紹介での仕草
スターとか頂戴したfueperoさんの、「自意識の防衛」という視点。
これをほむら転入時の仕草(髪を触りながらさり気なく指輪を見せる)に当てはめてみる。
するとどうだろう、時折黒歴史を思い出し、ベッドで身悶えするほむらの姿が目に浮かぶ。

黒歴史、つまり改編前の二周目のこと。
先生の紹介の途中から前かがみ、たまらず走りだし「私も魔法少女になったんだよ」。
結果、まどかを困惑させるという事態に。
世界が改編され、無かったことになったとしても、自分の記憶だけは残っている。
目線が泳ぎ赤面するまどかを、浮かれて周りが見えていない自分を、思い出すだに恥ずかしい。
そうだ、せめて格好良くキメられたルートを妄想してごまかそう!

そうして脳内シミュレーションを重ねた、抜群に格好いいやつが、あの仕草です。

殊更痛ましいのは、決して誰かに見せるつもりはなく、ただ自分を慰めるためだったはずの
妄想行為が、関係者に公開されてしまった事だ。


・ルミナスの椅子で十字に手を開くまどかが、薄っすら笑っている
このシーン、どうして薄ら笑っているのか解釈できなかった。
敢えて口元だけ映しているから、何か深い意味が有るのだろうなあ、とは思うものの。

このシーン、まどかの気持ちを考えて観ていたから全然分からなかったのだけれど、
ほむら魔女化時の心象風景なのだから、これも「ほむらの自意識」で解釈すべきだった。
つまり「私の恥ずかしい妄想世界を見て、まどかにどう思われただろう」という。

口元しか見えないのは、怖くてまともに顔が見られないから。
私的に魔女化ほむらの主成分と考えている、”罪悪感”も強く作用しているだろう。

薄ら笑っているのはそのまま、「きっと笑われている」という被害妄想と思われる。