叛逆の物語 雑感

新劇版 まどか☆マギカ 叛逆の物語を観て気になったことを、取り留めもなく。
もう公開から一週間経ったし、そろそろネタバレとかは気にしなくて
いい頃合いだと思っている。


・ナイトメアの後に飛んでいる手首、左の中指が布に覆われている。
 →指輪状態のSGと爪の紋様を隠している。
 →ナイトメアを操っているのは、魔法少女。という盛大なヒント。

・ナイトメアを放っておくとどうなるのかが不明。
 破壊された建物は、ナイトメア空間(?)の模造品なのか、現実に
 建物が破壊されているのか。
 また、ホーリークインテットはお茶会でナイトメアを退治しているが、
 杏子が一人で戦っていた頃はどうしていた?
 この辺の疑問点は全部引っくるめて”都合よく作られた敵役”という
 解釈でよさそうかな。

・恭介どうにかしろ
 以前、何かのアニメ作品に対する誰かの感想(ニコ動のコメント?)で
 「告白されたから付き合っている感」という一文を目にしたことがある。
 今回の恭介なんか、まさにそれが当てはまる。
 健全な男子中学生として、女子とお付き合いとかしたいけど、上手くいかなければ
 それはそれでいいや、とか思っていそう。

・マミさんVSほむら 戦、ほむらの物量が異常。
 TVシリーズの時から、ワルプルギスの夜戦での物量は無理が有ると思っていたが、
 あれは市外からかき集めてきたものと考えれば良いだろう。
 しかし今回は、見滝原市の外が存在しない以上、市内に自衛隊の拠点でもなければ
 あれだけの銃火器を揃えるのは不可能。
 ここでも無自覚に、結界の主としての特権を行使していたということだろう。

・マミさん最強。
 対ほむら戦、実は右脚をつかんだ時点で詰みにすることも出来ていた。
 右脚のリボンを左脚まで延長して、まとめてしまえば、それだけで行動不能にできる。
 互角の戦いをしていたように見えて、実は圧倒的優位だったマミさん。
 では何故単に拘束せずに、戦ったのか。
 ほむらは戦ってでもべべを追うつもりだった。ならば実際に戦って、それでは突破
 出来ない事を教え込まなくてはならない。
 気勢を削いで、べべを襲った理由を聞くための話し合いの席に着かせるのも目的か。

・ラストシーンでキュウべえは感情を獲得したのか。
 アニメーションに於いて、目の描写は心理描写に繋がる。
 劇中、繰り返し映しだされてきたキュウべえの目は、まん丸でクリクリした、
 整ったものであった。状況を理知的に観察する、観測者としての目だろう。
 対して、ラストシーンのそれだけは、誰が見てもわかる程、異質。
 彼らにとって異質な物である”感情”(畏れ?)が発露したということだろう。
 次回作では、感情を備えたインキュベーター達が登場しないだろうか。

・そもそも、彼らの定義する”感情”とはなんだ?
 キュウべえは度々「驚いた」という言葉を使う。これもまた感情を現す語だが、
 彼らは自らが感情を持たない生物だと語る。兼ねてから、これが不思議でならない。
 予測を逸脱した観測結果に対する反射を、便宜上”驚き”と表現しているだけか?

 それとも実は、比較的単純というか、本能的な感情は所持しているとか。
 というか、そうでないと感情をエネルギーに変換する技術の開発に着手するための
 取っ掛かりが存在しなくなる。
 長期的なエネルギー資源として見るなら”極めて稀な精神疾患”よりも、共同体の
 誰もが持っている物の方が、安定して使い易いはず。

・さやかちゃん天使
 神のお供として地上に降りてきたというのは、そういうことだろ?

・ラストシーン、崖から転落するほむら
 あのシーン、飛び降り自殺的に解釈している感想が多く目についたが、自分は
 普通に魔獣退治へ出かけただけと思っている。TVシリーズ最終話の終盤、
 ビルから飛び降りるところと重ねあわせていたのだけれど。
 むしろ、行き掛けの駄賃にキュウべえをボロ雑巾にしていった方が謎。

また思いついたら追加していく。