絵本買った

エドワード・ゴーリー断裁分離のクライムエッジで思い出したので。
自殺うさぎは、それを買う時amazonがお勧めしてきたので。
カタテマ作品ファンとして、ついでに買ってみた。

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

ギャシュリークラムのちびっ子たち―または遠出のあとで

淡々と死んでいく子供たち。
変な話だけど、あまりに淡々としていてかえって心が落ち着く。
鎮静剤。
出た当初に買った高校生の時分は、この雰囲気に酔っていたのだろうな。
自分、英語の方は達者では無いので、リズムの妙味がつかめないのが残念。
日本語訳が巧い。短い文字数でしっかりと場面が見える。

自殺うさぎの本

自殺うさぎの本

これは、すごいなー。
危険な場所に自ら突っ込んで行くもの、装置を設置・作動させた結果に死ぬもの、
それ、本当に死ねるの?っていう妙な状況の物、等々様々な自殺を見せてくる。
ノアの方舟に敢えて乗らない、というスケールのデカイ自殺には笑った。
これ以外にも笑える死に方がちらほら。
ヤリ投げで、投げたヤリへと追いついて、刺さった横で距離を測定 されたり、
シーソーでボーリング玉を頭上に落とそうとして失敗、めげずに仕掛けを改良したり、
男に振られた女の横で不倫がテーマの映画を再生したり、、、


こういう、死を淡々としたユーモアに仕立てる作品て、本当に必要だと思う。
だって、死ぬことって怖いのだから。
放っておくと、死ぬということの漠然とした恐怖が精神を侵してくる。
ここでこういう作品に触れ、ガス抜きをしたいんだ。