特典DISCを観た

まどか☆マギカ 叛逆の物語の特典ディスクを、今更ながら鑑賞した。
就寝時間を早めるため、寝酒を始めたわけだが、酒のお供にはアニメを観たいのである。

コラボマナー映像は、改めて通しで観てみると、扇ちゃんのやつが一番好きだ。
別に扇ちゃんがキャラクターとして好きなわけでもないのだけれど、雰囲気が良い。

さてメインとなる1stテイクバージョンだが、これはあかん。
劇場で流れたのがこっちではなくて、本当に良かったと思う。
恐らく、初見でこれだった時のダメージは、公開版の比では無かっただろう。
初めて劇場で観た後、イオンモールの端から端まで、虚ろな頭で力なくふらふらと彷徨ったのを
覚えているけれど、流れたのがコッチだった場合、2往復くらいしていたかもしれない。

ただ、それに反して、そう何度も観たい印象は受けなかった。
特典に釣られて10回以上は劇場に足を運んだ身だが、それも本編が面白ければこそ。
元より、ほむらの悪魔化後のシーンは繰り返し鑑賞するには冗長な印象が有ったが、
今回の1stテイクバージョンでは、3回も観れば飽きてくる気がする。

1stテイクバージョンには迷いが無い、というのはインタビューか何かで言われている
ことだけれど、全くその通りの印象を受けた。
自分の決断が(倫理的に間違っている可能性は知った上で)正しいと確信している。
正しい決断を選びとった自分自身に、陶酔すらしている。
そういうキャラクターって、人間的魅力がスポイルされるのはもちろん、メタ的に言えば
考察の余地が狭まってしまうのが、創作物としてマイナスになると考えられる。

ということで、この作品にとって、悪魔化以降のリテイクは全くの英断なのだと思った次第。