まどか☆マギカ 叛逆の物語 結末に関する考察

4週目に入ったし、ネタバレとか、もう本当に全然気にしないで書く。

・まどかが裂けちゃう展開は、システム的に不可避だった説。
公開当初、ほむらのあの行動と結末は、独占欲をこじらせた結果の、
能動的な選択だと解釈した。二回目行ってきた - 逆引き探し
しかし、本当にそうだろうか。
実はほむらには、円環の理から”人間 鹿目まどか”を引き剥がす道以外
存在しなかったのでは無いか。選択の余地なんて無い。成る可くしてなった結末。
他に有るとすれば、あとはソウルジェムが砕けて死ぬか、例外的に魔女として死ぬことだけ。

改編後の世界では、ほむらは如何なる願いで魔法少女になったのか。
もちろん「まどかとの出会いをやり直したい、彼女を守れる自分になりたい」だろう。
神となったまどかの願いは、他の魔法少女達の祈りを守るためのものだから、
契約の願いそのものを改変する効力はないはず。
これが正しいとすると、では、ほむらの願いは叶ったのか。そんな訳はない。
鹿目まどかという人物は、この世に存在しなくなったのだから。やり直すも何も無い。

願いが叶えられていないなら、ほむらは魔法少女になることすら無いわけだが、
それでは、まどかが神に至る願いも発生しなくなってしまう。
その矛盾を解決するために、”ほむらだけがまどかの事を覚えている”という
半ば無理の有る形で、願いが叶った事にしたのでは無いだろうか。
もちろんそれはこじつけだから、ほむらの願いは結局、完全に叶っていない。

となると、ほむらの願いが完全に叶えられるのは、いつか。
まどかがこの世に現れるとき、神となったまどかと再会を果たす時である。
その時、ほむらはついに、まどかとの出会いをやり直すことになる。
だがここで言う”まどか”はアルティメットまどかを含意していない。
ほむらがそれを願った時点で思い描いていたのは、あくまで人間のまどかだから。
アルティメットまどかとの再会では、出会いをやり直したことにはならないのだ。

よって、ほむらの願いが完成するためにはアルティメットまどかから
”人間 鹿目まどか”を引き剥がす事が、下準備として必要不可欠となる。
そしてそれは、ほむらの現在の意思に関わらず、自動的に行われる。
もう契約は成立しているのだから。

世界を改編してしまったのは「まどかを守れる自分になる」部分の効果と思われる。
鹿目まどか”をキュウべえから守るために。
そしてそれ以上に”アルティメットまどか”から守るために、隔離したのだ。


3節目が強引過ぎるが、一応理屈は通っているだろう。
この説を前提にして、ほむらの心情を解釈していくぞ。明日にでも。