別冊チャンピオン 10月号

魔法少女オブジエンド
なんで警官はクソ野郎扱いされてるんだ?
特におっぱいちゃんがその感想を持つのはひどく的外れでしょうに。
いや、事実クソ野郎ではあるんだけど、この場においては違うでしょうに。

相変わらず突っ込みどころは少なくないが、回想の夏川さんが恐ろしく
可愛かったので、全部不問にします。自衛官とは思えない程手脚が細すぎだけど。

・セトウツミ
毎度おもしろいなあ。
だがこれは、ある程度ネクタイに馴染みがある年代にこそウケる題材だろう。
ドヤ顔のテンドンに飽きてくるタイミングが内海と同じで、また別のツボに入った。

ダーウィンズゲーム
異能力バトルあるある。
戦闘中に発生する不可解な現象は、すべて敵の異能力によるものと誤解してしまう。

解析屋、頭脳派プレイヤーのクセに気づかないのかよ、と思わなくもないが
そもそも今回のような、追い詰められる状況自体を避けて立ちまわって来たのだろう。

・少年Y
これは間違いなく怒張していますね、ユズル。
しかしワビコの性質がわからんな。
洗濯機のときなんかは、神側のルールをねじ曲げた振る舞いに意見する程だったのに、
今回は琴音の肉体を賭ける事をなんとも思っていないとは。
洗脳強度の違いだろうか。

アカツキのユウキ
わーい稲山先生の読み切りだー。
はー、なんかバイアスかかってるんだろうけど、とりあえず真っ当には面白く無い。
そもそもなんだよ、主な登場人物が男しかいないって。
こちとらショタ属性は無いんだよ。
女子を出せ、女子を。あんたの武器はそれじゃないのか。
幽霊達が登場したコマの右側、コックスーツの女性、良いじゃない。これが欲しいんです。

終盤の展開も、なんだよね。
みんながみんな、祖先達の霊の言うことを素直に聞いて、見も知らぬボロ屋に
大量の出前を届けるという、強引という言葉では足りない程強引なオチ。
「商店街だから食べ物には困らない」という謎理論には目眩がする。
ただでさえ立退きの決まった地力のない商店街に、数千円規模の損益を約束する外道。
これ、自分たちが起こした騒ぎに対して暴力を行使されないために、
子孫に痛みを押し付けているってことだぜ。
魔法少女の警官よりよっぽどくそ野郎共じゃないか。

しかも、子孫達に対する呼びかけが成功するとは限らないわけですよ。
兄貴や親父ならまだしも、数代前の先祖に囁かれても、気持ち悪いと思ってオシマイだよ。

騒ぎを起こした理由も、単に自分達のこだわりに起因しているのがまた。
例えば現会長が騙されて、不当な契約を結ばされているのを見ていられなかった、
とでも言うのなら納得だけどね。

あ、でも30Pの見開きは流石と思いました。
コックスーツの女性の他、ツインテールのウエイトレスさんも躍動感があって良し。
ホールケーキやナポリタンも、たいへんおいしそうだなあとおもいました。

”ぐきゅう”という謎の稲山擬音の繰り返しで、頭がくらくらしてきた。
一貫して”ごはん”という表現も、素直に気持ち悪い。

しかし、商店街会長のばあちゃんが上手くておののく。
意外と中年以上の方が、画力を要するはずなんですけどね。
てんむすに於けるわんこそば回といい、稲山先生はばあちゃんフェチなのか。

7P目、建設屋のセリフ「商店街の地上げも済み…」を見て、それを言うなら「買収」とか
じゃないのかと思った。
けれど、調べてみたら本来の”地上げ”はヤクザ的商売の意味では無いみたい。
稲山先生ごめんなさい。

・しこたま
最終回おつかれさまでしたー。
イマイチ目立っていないサホリン・まるにも見せ場があり、最後は しこ の服が
はじけ飛ぶ鉄板ネタで決着。橘姉妹にももう少し出番が欲しかった。
だいぶ巻きの展開ではあったが、スケキヨ戦を最後まで締めてくれたのが嬉しい。

第一部、完。
二部は有るのか。