寝酒のバーボン
岩本版ロックマンX、読み終えた。
いやぁ、いいVAVAでした。
初めは、バーでの泥水のクダリに見る渋キャラ路線で貫くのかと思っていた。
しかしシグマパレスでの再開から「寝酒のバーボン」に至るまでの
ライドアーマー無双が伝えるのは、彼の弱さだ。
ROCKMANという伝説に怯える、心の弱さ。
それまでも、彼は多くのものに怯え、それを破壊することで自分を保ってきた、
己の生きる尊厳を守ってきたのではないだろうか。
フレームだけになってもなお、戦い(=生きること)にしがみつく姿は、
決して達観した、スマートな悪役ではない。
そしてだからこそ、こんなにも魅力的に映るのではないだろうか。
このVAVA観は、イレハンXにも通じるものが有る。
多分この子、ライドアーマーに乗らなくてはいけないという縛りが相当効いてる。
どんなにエックスを圧倒していても、まず「いいから降りて戦え」と思ってしまう。
意外だったのは、8ボスに対する弱点武器の使用率。
というか、特殊武器自体殆ど使っていない。
紙面の都合なのか、身を賭して戦う姿を描くためなのか、ネタバレを防ぐためなのかは
わからないが、ゲームのコミカライズとしては不思議な気もする。
髪サラサラの先輩。
- 出版社/メーカー: BANDAI SPIRITS(バンダイ スピリッツ)
- 発売日: 2012/05/26
- メディア: おもちゃ&ホビー
- 購入: 2人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (5件) を見る