寝酒のバーボン

岩本版ロックマンX、読み終えた。

いやぁ、いいVAVAでした。
初めは、バーでの泥水のクダリに見る渋キャラ路線で貫くのかと思っていた。
しかしシグマパレスでの再開から「寝酒のバーボン」に至るまでの
ライドアーマー無双が伝えるのは、彼の弱さだ。
ROCKMANという伝説に怯える、心の弱さ。
それまでも、彼は多くのものに怯え、それを破壊することで自分を保ってきた、
己の生きる尊厳を守ってきたのではないだろうか。
フレームだけになってもなお、戦い(=生きること)にしがみつく姿は、
決して達観した、スマートな悪役ではない。
そしてだからこそ、こんなにも魅力的に映るのではないだろうか。

このVAVA観は、イレハンXにも通じるものが有る。


多分この子、ライドアーマーに乗らなくてはいけないという縛りが相当効いてる。
どんなにエックスを圧倒していても、まず「いいから降りて戦え」と思ってしまう。


意外だったのは、8ボスに対する弱点武器の使用率。
というか、特殊武器自体殆ど使っていない。
紙面の都合なのか、身を賭して戦う姿を描くためなのか、ネタバレを防ぐためなのかは
わからないが、ゲームのコミカライズとしては不思議な気もする。


髪サラサラの先輩。

D-Arts ゼロ (TYPE 2)

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