別冊少年チャンピオン 2013 2月号

今月の付録は、バキシリーズトランプ。

梱包が面白い形になっているのは、外箱が共通規格だからなのか。
折角、花山スピンオフを掲載中なのだから、注意事項にネタを仕込んで欲しかった。
「束ねたトランプを指の力だけで引きちぎらないでください」的な。

・ばきどもえ
オリバの店の仕立てなら、細切れに破らずにセミの脱皮仕様にするべき。
詰めが甘い。

魔法少女オブ・ジ・エンド
こないだ、空灰の特典付きを買いに日本橋に行ったんですけどね、
本作も、とらのあなではイラストカードが付いていて、新刊台には
店で作ったと思われるPOPまで飾って有ったんですよ。
もしかして、世間では真っ当に面白いと思われているんですかね。
私の様な、斜め方向に楽しんでいる人はマイノリティーなのか。

今回登場した新魔法少女、いずれも微妙なデザインだったなー。
そんな中では、ジャイ子のハジケっぷりが際立っていた。

みんな死んじゃったけど、ループでもするの?

・ブラックギャラクシー6
サブタイトル ”わたくし軽く詩書いたギャラクシー”
回文かと思ったら全然そんなことはなかった。

今回はいまいちだったな。ハリセンのキャラが浮いちゃっているのではないか。

・ハダカノタイヨウ
タイヨウの作品に置ける武器、感情移入だけど、実例が500mlソーダだけでは。
しかも、それだけではダメなんだよね。
今週の囚人リクに於ける高木のような、一本筋の通ったキャラクターが、不意に
親近感を持たせる行動を取るから、ギャップが強烈に響くのであって。

ギャップと言う意味では、今週の姉崎さんが実演してくれている。
普段男前な分、弱った姿でもたれかかられたら、もうタダでは済まぬ。

・少年Y
ひとまず、教室での魂の選択は一時中断か。
バスの席決めのくだり、こういうのが感情移入できるエピソードだと思う。
生徒が奇数なら一人余るのは当たり前なんだから、最後の一人の扱いを
事前に考えておけと言いたい。

3話までで、まだ楽しめている。
パニック路線ではなく、哲路線を保ってくれているからか。

今回のエピソードを読んでいて、昔ちょっと話題になった、倫理学の思考実験を思い出した。
暴走する列車を、そのままにしていると10人死ぬが、行き先を切り替えると
今の10人は助かり、別の2人が死ぬ、と言った話だったかな。
あの問題は、選択する主体が「この私」ではないし、選択される10人は、
性別も顔もわからない名無しのゴンベエだった。
だから、議論の軸や焦点は、多数を生かす為に少数を積極的に犠牲にしていいのか、
という、倫理の話になる構造だった。
対して、少年Yに於ける選択は”ユズル”が主体であり、
”転校先で不安な自分に優しく声をかけてくれた”先生か、
”さっき自分が助けようとした”山崎か、
を選ばされる、大変に哲寄りの構図になっている。

これが、好き。

・読み切り トイレットペーパーマン
これはまた、すごいのが出てきたな。
好みの作風では無いけど、とにかく上手いのはわかる。これで19歳か。

・しこたま
一気に九人揃った、だと?
てっきり男子の正規野球部と合併するものだと思っていたので、急展開に驚く。

データ・タイプのまるは、阿部共実作品に出てきそうなビジュアル。
パワーヒッターのポンセ、日本に来た理由はヒカルを追ってか。
名前も喋り方も可愛いけど、2tキラー並のマッチョ、サホリン。
しことの腕相撲でテーブルが壊れる演出は修羅の門ボクシング編を思い出す。
橘姉妹、エロい。犬より格下の扱いとか、百合っぽい描写とか、いい加減にしてください。
居合娘、乾ユナ。剣道キャラは求道者というテンプレ的造形をそつなくまとめてきた。
野球チームに加わる剣道家と言えば、極十郎太を思い出す。
久しぶりにアイアンリーガー、観たい。

急に集まった感の有る残りのメンバー6人だが、キャラは急造という印象は無い。
それぞれにシッカリページを割いてキャラ紹介しているためか。

サホリンはどうしてブルマなの?
橘姉妹やポンセは短パンなのだから、学校指定の体操服ではないはず。

・読み切り もっけだの
限りなく普通。
習作で一本描いてみました、という印象。

ブラックジャック創作秘話。
手塚神話が凄いのは最早当たり前な中、普通の手塚プロ職員である清水氏が
必死で田中さんを呼び出すシーンの方が、新鮮で印象深かった。

中国の海賊版アトムの話は以前にも出たが、中国つながりでおさらいか。