別冊チャンピオン 2012 12月号 前半

別冊 少年チャンピオン 2012年 12月号 [雑誌]

別冊 少年チャンピオン 2012年 12月号 [雑誌]

・新連載 少年Y
おお、期待よりだいぶ面白いんじゃないか。
と言っても、低い期待値の出どころは”学園パニックサスペンス”というカテゴリーと
作画:とうじたつや 及びその告知カットのみ、なわけだが。

詩人 W・フィラークーチ ってのは創作か?ググっても何一つかすらない。

「チョチョイノチョイス」
アリを生き返らせる超能力より、この絶妙にずれた一言こそが、マフラー少女の
人外性を表している気がする。

作品のテーマは”命”と見て良いのだろうか。あまりパニック路線には寄らず、
哲っぽい雰囲気を保って欲しいものです。

・サンセットローズ
今月も安定。
対フィフスホーンズ、あそこで矢を撃たないのがベストな方法だったのだろう。
実際に射殺していた場合、残った兵達が統率の取れない暴徒と化すか、仇討ちの一群として
なりふり構わぬ攻撃を仕掛けてくるか、いずれにせよ危険が増すのみ。
そしてバグロスとしては、己の格を落とさぬため、敵を認める形で場を収めるしか無い。
その後、しずくが偽物で有ることを語るモノローグで、強敵の風格を保ったまま締め。
ここが今月のクライマックスと言っていいくらいの迫力。

チェリーの武器、幼なじみのナスターの武器、そしてチェリーの船の秘密と
弓矢が繰り返し象徴的に登場するが、何か意図が有るのだろうか。

しかし、自動巻き戻し装置まで付いているとは、どういった構造なのか教えて頂きたい超技術。

魔法少女オブジエンド
ようやく舞台の謎に迫るのか。と言っても、それらしい新しい単語が出ただけ。
展開が遅い、本当に。ムダに大ゴマ使ってないで、キビキビ話を進めろ。
もういい加減どうでも良いよ。来月全滅エンドでも構わない。

前半のグロ描写はだいぶ針が振りきれてきて、個性と見て良いレベルかな。
生首ラーメンとか、中々出来ない発想。
しかし、言ってしまえばそれだけなんだよな。

キャラクターの言動にも一貫性が無いし、今回の撃退方法もあいかわらず筋が通って無い。
むしろ、破綻した方向でもう一皮剥けたら、第二の稲山先生になれないだろうか。

グロ描写の動きや、変態警官が拳銃を構える姿勢等は様になっているので、絵の方は申し分ないのだがな。

サイケデリック寿
長髪の秀っちが美しすぎる。というか別人。
と思っていたら、寿ヅラの秀っちが本物と見分けつかない。
マンガ記号における髪型というパーツの重要性を実感した。

オチのロドリ先生。これがギャップ萌えと言うやつか。

みつどもえ
三女回は良いなー。
久しぶりにみつどもえでゲラゲラ笑った。
落ちにつながる仕掛けにムダが無く、クレバー。

サクラサク
こちらはジエンドと違い”遅い”ではなく”ゆっくりと”舞台設定が明かされていく印象。