最近涙もろくていけない

創作物を鑑賞して涙を流すなど、全く経験の無かった若い頃が嘘のようだ。

劇場版まどか☆マギカの後編で初めてひとしずくを零して以来、その後3回ばかり
アニメで泣いてしまって、これはもう自分の中で比較的一般化されてきた。
この度、遂に漫画でも同じ体験をすることに。

最近、からくりサーカスKindle版で読んでいる。
この37巻で、ジョージが最期を迎えるわけだが、決戦に挑む直前、146ページでの
セリフを見て、突然に涙が溢れ出した。

不思議でならない。別に、ジョージはお気に入りのキャラと言うわけでもない。
サハラの戦いで散っていったしろがね達を見ても、別に泣きはしなかった。
なぜジョージなのか。なぜあのシーンなのか。

なんだかわからないけれど泣けた、という経験が初めてだから、どう受け止めるべきか
戸惑うところだが、下手に己の心持ちを考察するのは野暮かもね。
「なんだかわからないけれど、泣けた」それだけでいい。

どうでもいいけど、「己」と書いて「オレ」と読ませる一人称、格好いい。
だから最古の四人ではドットーレが一番気になる。

本作も、うしおととらも名作で有ることは言わずもがな。
しかし、雑誌で連載を追っていた頃は一度として泣いた覚えがない。
総毛立つとか、震えるとか、寒気がするとか、そういうのはあったのだけれど。
そう考えると、やはり歳をとったせいなんだなあ、涙腺緩くなったのは。

からくりサーカス (37) (少年サンデーコミックス)

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