読んだマンガ
- 作者: 柳原望
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2012/10/23
- メディア: コミック
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新しい人間関係を築きながら、少しづつ成長していく第6巻。
ハルと小坂さん、あんなことになっちゃうとは。
うさぎドロップの結末が好みに合わないことも有って、この二人には結ばれて欲しかったのだが。
半年後の再会では、もうただの研究者仲間で友人にしかならないのかな。
その頃にはクルリはもっと成長していて、ハルも保護者として一皮剥けていているだろうに。
恋仲を構築していくのはそれからでも良いであろうに。
本書中盤、二人で探り当てた「ご縁」という言葉がいみじくも、二人のすれ違いを表している。
そう、すれ違いなんだよ。
小坂さんにとってクルリは恋敵だけど、ハルにとっては保護対象者で家族。
だけどその認識の差が、大きな「ご縁」の中ですり合わされないまま、決断の時が来てしまった。
「頭に有ることはスルッと出てくる」のは研究に関することの話で、色恋となれば話は別なのに。
ハルはむしろ、その事で頭がいっぱいになったからこそ何も出て来なかったのに。
これもすれ違いだよな。
流石に大人の女性作家さんだからなのか、この辺り描写が丁寧で染み入る。
少年誌のラブコメも少し、こういう丁寧さを取り入れて欲しいものだ。
どの作品とは言わないが、「キムチで良い?」は目にした瞬間ジャンプを放り投げて、
翌週から買うのをやめたレベルのひどさだったものだよ。
ただ少し斜めの見方をすると、この急すぎるドイツ派遣、やはりハルとクルリを近づけるための
舞台装置ということなのだろうか。
いや、逆もまた然りか。
ここで一度区切りをつけない限り、ハルと小坂さんに大きな進展も無い。
どちらに転ぶかわからないが、近い将来、話を大きく動かすための種火、ということかな。
あと、丸宮光の現実味の無さは相変わらず。
雑な評し方だけど、女性作家さんに有りがちな、アイドル的男の子。
今巻で皮肉っぽい発言をするなど、変わってきてはいるものの、、、