2015 別冊少年チャンピオン6月号

弱虫ペダル SPARE BIKE
小関さんのキャラ造形が絶妙。張っ倒したくなる程意識高そうだけど、不思議とイヤミが無い。

金城は「決められない男」というアオリだが、新しいバイクをTREKにすることすら
決め切れなくなりそうだ、小関さん転勤のショックで。

どうでも良いけど、浜田さんの店、駐車場のレイアウトが不自然じゃないか?

ダーウィンズゲーム
嗚呼、篠塚君(合掌)。
先月号の時点で、あまり強力なシギル故にかえって退場の可能性が高いことを危惧したが、
まさかこうも早く、無残な最期を迎えるとは。
信じ続けたカナメとは、再び相まみえることすら叶わず。どこまでも無惨。

ついに殺さずを破ったカナメ。あの頃のカナメちゃんはもう居ない。
とは言え、篠塚君の強能力を相手にしても無傷と思われる王に、どう対抗するつもりだろうか。

聖闘士星矢ロストキャンバス外伝
テネオの戦いが熱い。
未だ、タウラスのクロスに着られている(肩アーマーがでかすぎる)感が拭えなくは無いが、
ゴールドを受け継いだ当初よりは、格段に逞しく見える。
オリジナル技、プレアデスノヴァからのタイタンズノヴァ。
上空から落としたイカヅチが大地に潜り、そのエネルギーが再び立ち昇ることで返し刀に
なるという、聖闘士星矢らしからぬテクニカルな印象の必殺技。
ロストキャンバスという作品を、手代木先生が自分の物として昇華した象徴のようだ。

サーシャ・テンマの帰還と仇敵カイロスの打倒。
このビッグイベントを以って、長かった外伝シリーズの締めとなるわけですね。

・セトウツミ
なんか最近、ダークな方面に寄って来過ぎじゃないでしょうか。
審判とは、極めて無個性な人物が見つけた、心の拠り所とも言える立ち位置であり、役割。
それが容易く他人に取って代わられたら、存在意義が足元から崩れるのもやむ無し。

・ベスケ・デス・ケベス
闊歩会の活動って、普通に犯罪だよね?
毎度毎度、スケールの広げ方が早いわ、この作品。

・シックスナンセンス
田口翔太郎 読み切り。別チャン初登場ということだが、デビュー作はなんだっけ?
面白かった。怪物の造形の不気味さが見事。何かしらのヒストリーが有りそうだけれど、
結局なんだかよくわからない、という設定をよく表せていると思う。
心美ちゃんの造形もまたコワいけれど、これは現実感があり、怪物とよく区別されている。

調べたら、デビュー作はわからんかったけど、webマンガ描いてるのは発見できた。
http://himatubushi.digi2.jp/denko01.html
風が街に良くないものを運んで来ちまったようだ。

スピーシーズドメイン
アンリちゃんがエロいなあと思いました。
今回もゲラゲラ笑わせてもらって、大変満足。
しかし、状況が細かく進んでいくので内容に言及しづらいなあ。

・少年Y
壮絶だ。チョチョイのチョイスからの暴力展開が衝撃的だ。
トウヤの我欲に巻き込まれた理不尽が発端で、今また理不尽な選択を迫られて、
抗う気持ちが爆発したようにも見える。
が、見方を変えると、これもまた一種、選択ゲームからの逃避行動だったと言えよう。
後半、ほとんど山崎しか頑張ってなかった事実は、ゲームを面白く、テンポよく解決させる
作劇上の都合という側面は持ちつつ、やはりユズルが選択を避ける事の強調が主目的か。

ユズルが選んだ人形は、ユズル自身。
過去に遡ってその存在が抹消されると、あの倉での出来事すら覆るはずだが、どうなる?
今度こそトウヤが、久美子か自分自身かを選択させられることになるのか。

次号最終回。すごい、結末が気になる。

・怪猫幻視
忌木一郎先生の新作だ。ウレしい。
ホラー物の皮を纏ってはいるけれど、本質はそこではないんだね。
うまい生き方、賢い選択ができなくて、窮地に立たされた未熟な少女が思い悩み、
大人の助けを得て立ち向かって行こうとする話だ。
実質、猫が怪物化せずとも話の筋は変わらずに、通っている。

しかし、いじめコワい。ヤダヤダ。
この女の子は上手い選択が出来なかったけれど、だからと言ってこんなにも過度な制裁を
加えられる謂れなんて、毛の先ほども無いんだぜ。ただ、弱そうだから付け込まれただけ。
もしこの子が、大豪院邪鬼の様な風体だったら、絶対にこんな事態には発展しないはず。
全く、いじめの原因はいじめる側に有るのだと、つくづく思うことだよ。



次号、フクイタクミ先生が新連載にて帰還。